ポップ中毒者の手記〈2〉/ 川勝正幸

ポップ中毒者の手記〈2〉その後の約5年分作者: 川勝正幸出版社/メーカー: DAI‐X出版発売日: 2001/10メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る 町山智浩氏が Twitter ですすめていた川勝正幸氏の本。 ジュンク堂に行ったらこれが川勝…

三島由紀夫

会社のムロゴロウさんが主人公の節子が好きだというので「斜陽」と「人間失格」の間に読んだのはコレ。 初めて読む三島由紀夫にしては、タイトルが...、と思わないでもないけれど、何を読むにしてもきっかけがあってたまたま三島由紀夫は「美徳のよろめき」…

太宰治

太宰ブームだからというわけではないけれど、太宰治もちゃんと読んだことないので。 久々に会った友人が「斜陽」を読んだと言っていて、クローゼットに「斜陽」を見つけたので読んでみた。 というわけで、先月は久々の読書。どちらかといえば翻訳ものを読む…

オン・ザ・ロード  ジャック・ケルアック

オン・ザ・ロード (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-1)作者: ジャック・ケルアック,青山南出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/11/09メディア: ハードカバー購入: 2人 クリック: 102回この商品を含むブログ (159件) を見る 新訳、やっぱり読みたい…

病める狐  ミネット・ウォルターズ

久しぶりに読書。ミネット・ウォルターズの翻訳新作。 2度目のCWA最優秀長編賞を受賞した、ミネット・ウォルターズの会心の傑作、らしい。 英国ドーセットの小さな村の旧家の相続問題とトラヴェラーと呼ばれる一団の土地の不法占拠問題がからみあって進むち…

すべては死にゆく ローレンス・ブロック

マット・スカダーシリーズの最新作。 前作の「死への祈り」から4年後に発表された作品だけど、続けて読んだ。 「死への祈り」で逃げた犯人がスカダーに復讐するべくNYに戻ってくる話なので、これを読んで「死への祈り」が完結した感じ。 続けて読めたせいも…

死への祈り ローレンス・ブロック

「死への祈り」はローレンス・ブロックのマット・スカダーシリーズの15作目。 読書も久しぶりだし、前作の「皆殺し」を読んから少なくとも5年は経ってるんではなかろうか。 マンハッタンに住む資産家の夫婦の惨殺事件。一見単純な強盗殺人に見えたが、被害者…

ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判 3 町山智浩&柳下毅一郎

ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判 3 (映画秘宝COLLECTION 37)作者: 町山智浩,柳下毅一郎出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2007/02/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 19人 クリック: 39回この商品を含むブログ (43件) を見る 今読んで…

ロング・グッドバイ レイモンド・チャンドラー

ロング・グッドバイ作者: レイモンド・チャンドラー,村上春樹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/03/08メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 100回この商品を含むブログ (280件) を見る 村上春樹はフィッツジェラルドだけでなくチャンドラーまで。 うー…

グレート・ギャツビー スコット・フィッツジェラルド

久しぶりに読書。 去年出版された村上春樹の新訳の「グレート・ギャツビー」。 「構想20年、満を持しての訳業」という村上春樹の翻訳に期待してしまったせいか、読みやすかったけれど、こんなものかな、と思ってしまったのが正直なとろ。 「グレート・ギャツ…

オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史 パトリック・マシアス

だらだらと読んでしまったのでやたら時間がかかった。 町山さんの訳だけど町山さんの文章を読むようには進まない。漫画もアニメもあまりくわしくないからしかたないか。 読んで知らない世界を覗いてみたという感じかなぁ。 学生の頃「マクロス」のイベント会…

Encyclopedia Prehistorica 

甥っ子は1人で「ジュラシック・パーク Jurassic Park」や「エボリューション Evolution」を見たりして大の恐竜好き。 去年出版された立体恐竜百科「Encyclopedia Prehistorica Dinosaurs Pop-Up」をもらってすごく気に入って楽しんでいるらしい。ABCに実物を…

フェルマーの最終定理 サイモン・シン

サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」が文庫になっていたので読んだ。ピュタゴラスの定理はわかってもフェルマーの最終定理って何?と思ったのだけど、サイモン・シンは「フェルマーの最終定理」の後に書いた「暗号解読」が面白かったので。 17世紀にフ…

僕はマゼランと旅した スチュアート・ダイベック

僕はマゼランと旅した作者: スチュアート・ダイベック,柴田元幸出版社/メーカー: 白水社発売日: 2006/02/28メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (36件) を見る 「僕はマゼランと旅した」はスチュアート・ダイベックの連作短編集。 図書館で…

SFマガジン ジーン・ウルフ特集

SFマガジン2004年10月号は柳下毅一郎監修のジーン・ウルフ特集。 というわけでバックナンバーを取り寄せ。 内容は 【小説】 「アメリカの七夜」 ("Seven American Nights"、浅倉久志訳) 「ラファイエット飛行中隊よ、きょうは休戦だ」 ("Against the Lafa…

隣のマフィア  トニーノ・ブナキスタ

TV Bros.のコラムで滝本誠氏が映画「ヒストリー・オブ・バイオレンス A History of Violence」といっしょにすすめていた「隣りのマフィア (文春文庫 (フ28-1))」。 闇夜にまぎれフランスの田舎町に引っ越して来たアメリカ人の一家は実は証人保護プログラムに…

ケルベロス第五の首 ジーン・ウルフ

地球より彼方に浮かぶ双子惑星サント・クロアとサント・アンヌ。かつて住んでいた原住種族は植民した人類によって絶滅したと言い伝えられている。しかし異端の説では、何にでも姿を変える能力をもつ彼らは、逆に人類を皆殺しにして人間の形をして人間として…

デス博士の島その他の物語  ジーン・ウルフ

The Island of Doctor Death and Other Stories: And Other Stories デス博士の島その他の物語 (未来の文学)作者: ジーンウルフ,Gene Wolfe,浅倉久志,柳下毅一郎,伊藤典夫出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2006/02/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック:…

ジェノサイドの丘 フィリップ・ゴーレイヴィッチ

We wish inform you that tomorrow we will be killed with our families 映画「ホテル・ルワンダ Hotel Rwanda」を観たので、この機会に柳下毅一郎氏が翻訳した「ジェノサイドの丘」を読んだ。「ホテル・ルワンダ」が公開中なので貸出中かなと思いつつも久…

クリプトノミコン ニール・スティーヴンスン

クリプトノミコン〈1〉チューリング (ハヤカワ文庫SF)作者: ニールスティーヴンスン,Neal Stephenson,中原尚哉出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2002/04メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 104回この商品を含むブログ (34件) を見る 第二次大戦前夜、プリン…

暗号解読 サイモン・シン

暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで作者: サイモンシン,Simon Singh,青木薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/07/31メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 230回この商品を含むブログ (241件) を見る 暗号の話なら「暗号解読」。原題は「The Code …

ダ・ヴィンチ・コード ダン・ブラウン

今年最後に読んだ本は「ダ・ヴィンチ・コード」。 これ、そんなにおもしろいだろうか。筋書きは普通すぎない? 西洋史、宗教史、美術史、そして暗号と知的要素がうけたとしか思えない。 確かに知らないことばかりで、へー、そんな意味があるのかと興味深いと…

〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀 (映画秘宝コレクション) 町山智浩

Understanding American Cinemas of 1980 Part1 クリスマスに届いた本。 左はamazonで買った本で右は洋泉社から送られて来た町山さんから頂いた本(帯に挟んだ白い紙は謹呈と書かれた霊験あらたかなお札)、どちらも24日に届いた。 町山さんから本を頂いたの…

アップ・カントリー  ネルソン・デミル

陸軍犯罪捜査部(CID)を辞めたポール・ブレナーは、かつての上司カール・ヘルマン大佐から捜査依頼を受ける。1968年にヴェトナムの戦場で米軍中尉が米軍大尉に射殺されたことが記された手紙が見つかり、手紙を書いた目撃者の北ヴェトナム兵を捜し出しす極秘…

王者のゲーム ネルソン・デミル

リビアのテロリストを護送中のパリ発のジェット機は着陸する2時間前に交信が途絶えたままニューヨークのJFK空港に着陸。救難サービス隊員が機内に乗り込んでみると乗員も乗客300人も死んでいた。リビアのテロリストは機内から脱出しアメリカ国内に潜入してし…

プラムアイランド ネルソン・デミル

ニューヨーク州ロングアイランドの東端、オリエント岬の沖合に浮かぶプラムアイランド。この島は動物疫病研究所が占拠し、その高い危険性ゆえに完全隔離されている。そのせいか島は細菌兵器開発疑惑に包まれている。ある日、研究所勤務の科学者夫婦が射殺さ…

ニューヨーク大聖堂 ネルソン・デミル

ネルソン・デミルの81年の作品。 1984年3月17日。セント・パトリック・デイのニューヨークが舞台。 IRA暫定派から分離した武装グループが北アイルランドとイングランドの収容キャンプに拘束された137人の解放を求め聖パトリック大聖堂を占拠。4人の人質(元I…

将軍の娘 ネルソン・デミル

ネルソン・デミルを読むのは初めて。 陸軍基地内という閉鎖的な場所で起きた閉鎖的な事件だけれど、それほど重たくないし読みやすかった。映画の「将軍の娘 エリザベス・キャンベル The General's Daughter」はちゃんと見てないけど、少し見た(犯人はおぼえ…

タイタンの妖女 カート・ヴォネガット・ジュニア

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1977/10メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 288回この商品を含むブログ (249件) を見る カート・ヴォネガット・ジュニアを読むのは大…

すべて死者は横たわる メアリ・W・ウォーカー

すべて死者は横たわる (講談社文庫)作者: メアリー・W.ウォーカー,Mary Willis Walker,矢沢聖子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る メアリ・W・ウォーカーの4作目で犯罪ライターのモリー・ケイツを主人…