アップ・カントリー  ネルソン・デミル



アップ・カントリー―兵士の帰還〈上〉 (講談社文庫)  アップ・カントリー〈下〉―兵士の帰還 (講談社文庫)


陸軍犯罪捜査部(CID)を辞めたポール・ブレナーは、かつての上司カール・ヘルマン大佐から捜査依頼を受ける。1968年にヴェトナムの戦場で米軍中尉が米軍大尉に射殺されたことが記された手紙が見つかり、手紙を書いた目撃者の北ヴェトナム兵を捜し出しす極秘捜査。何故今頃?という疑問に1968年にはポール・ブレナー自身もヴェトナム戦争で歩兵として従軍していたこともあり、複雑な思いで観光客を装いヴェトナムに向かう。


ポール・ブレナーが主人公の「将軍の娘」の続編。上下合わせると1,600ページ。読むのに時間がかかってしまった。「アップ・カントリー」というのはヴェトナムの北の田舎の方をさす言葉。
ヴェトナムのことはよく知らないので、ホーチミンからアップ・カントリーに向かう過程はおもしろかった。南と北では全然違うので。あらためて地図を見てヴェトナムってこんなに細長いのかと知ったり。ホーチミンのキャリア・ウーマン(もちろん美人)がポール・ブレナーと同行することになるので、ヴェトナムのことや会話等エンターテインメントとして楽しめるけれど、ミステリーの要素があまりないのでどんどん読んでしまうというとにはならずゆっくり読んだ。


これでやっと借りているネルソン・デミルの本5冊を読み終えた。