ニューヨーク大聖堂 ネルソン・デミル



ニューヨーク大聖堂(上) (講談社文庫)  ニューヨーク大聖堂(下) (講談社文庫)


ネルソン・デミルの81年の作品。


1984年3月17日。セント・パトリック・デイのニューヨークが舞台。
IRA暫定派から分離した武装グループが北アイルランドイングランドの収容キャンプに拘束された137人の解放を求め聖パトリック大聖堂を占拠。4人の人質(元IRAの女、イギリス総領事、枢機卿、神父)を取り、大聖堂には爆弾が仕掛けられタイムリミットは12時間。


事件が起こったニューヨーク市ニューヨーク州、それからイギリス、アイルランドカトリック教会、そしてニューヨーク市警、FBI、CIA、英軍情報部。立場と思惑と情報は一致せず、話はなかなか進まない。
北アイルランドを舞台にした前ふり(70ページくらい)を除くとあとはセント・パトリック・デイと翌日。長い1日。正直読むのに疲れた…。無敵の1,100ページだもんね。たくさんの登場人物のキャラクターはきちんと描かれてるし読みにくいというわけでもなかったんだけど。
まず、IRAのことがよく理解できていないし、読んでいても何のために?という疑問がずっとあって、読み終えてもすっきりしない。IRAのことちょっと調べて読めばよかったかも。
読んでよかったと思うけれど、面白かったかといういとそれはまた別の話というところ。
NYPDの騎馬警官とか、いい場面はけっこうあった。