プラムアイランド ネルソン・デミル



プラムアイランド 上 (文春文庫 テ 6-12)  プラムアイランド 下 (文春文庫 テ 6-13)

ニューヨーク州ロングアイランドの東端、オリエント岬の沖合に浮かぶプラムアイランド。この島は動物疫病研究所が占拠し、その高い危険性ゆえに完全隔離されている。そのせいか島は細菌兵器開発疑惑に包まれている。ある日、研究所勤務の科学者夫婦が射殺された。捜査の結果、夫婦に島から危険な細菌を持ち出した容疑がかかる。

表紙の後ろの上の文章を読んでバイオテロの話にでも展開するのかと思ってしまったけれど、そういう展開にはならなかった。
事件を追うのは療養休暇中のニューヨーク市警の刑事ジョン・コーリー。ジョン・コーリーは口を開けばバカなことばっかり言っている。これを読む前に読んだシリアスな「ニューヨーク大聖堂」とは全然違って軽くてちょっとアドベンチャー入り。
はまってしまうとクスクスという笑いが続きそうな感じだけど、コーリーの軽さに今ひとつのれず。それでも、コーリーとサフォーク郡警察殺人課の堅物の女性刑事ベス・ペンローズのやりとりなんかはおかしかった。