すべては死にゆく ローレンス・ブロック



すべては死にゆく


マット・スカダーシリーズの最新作。
前作の「死への祈り」から4年後に発表された作品だけど、続けて読んだ。
「死への祈り」で逃げた犯人がスカダーに復讐するべくNYに戻ってくる話なので、これを読んで「死への祈り」が完結した感じ。
続けて読めたせいもあって面白かったけれど、犯人の3人称の挿入が「死への祈り」よりもかなり増えてしまっているのがちょっと不満。3人称視点の効果がかなりあるのは認めるけど、スカダーの語り口や会話が好きなのでなんだかさびしい気がした。
去年の時点でスカダーも68歳らしいから、この後新作が出るとしてもこういう構成になってしまうのかなぁ。