神の名のもとに メアリ・W・ウォーカー

神の名のもとに (講談社文庫)作者: メアリ・W.ウォーカー,Mary Willis Walker,矢沢聖子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/07メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (9件) を見る メアリ・W・ウォーカーの3作目で犯罪ライターのモリー・ケイツ…

凍りつく骨 メアリ・W.ウォーカー

凍りつく骨 (講談社文庫)作者: メアリ・W.ウォーカー,Mary Willis Walker,矢沢聖子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/04メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る メアリ・W.ウォーカーのデビュー作。 前に読んだ「処刑前夜」は2作目で、この作品…

ホワイト・ジャズ ジェイムズ・エルロイ

ホワイト・ジャズ (文春文庫)作者: ジェイムズエルロイ,James Ellroy,佐々田雅子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/03メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 127回この商品を含むブログ (65件) を見る 「LA四部作」の最後。 やっと読み終えたという感じ。…

処刑前夜  メアリー・W・ウォーカー

テキサスの岩山とコロラドの清流を背景に聳えるマクファーランド邸。だがこの豪邸は呪われていた。前妻の死に続く二度めの妻と住込みの青年の変死。犯人と思われた男が逮捕されてからも奇怪な事件は続く、真犯人は他にいたのか。犯罪記者モリーの決死の努力…

囁く谺 ミネット・ウォルターズ

ロンドンの裕福な住宅街の一角で、浮浪者の餓死死体が見つかった。取材に訪れたマイケルは、家の女性から奇妙な話を聞かされる。男は自ら餓死を選んだに違いないというのだ。だが、それよりも不可解なことは、彼女が死んだ男に強い関心を抱いていることだっ…

ビッグ・ノーウェア ジェイムズ・エルロイ

1950年のL.A.。大陪審のアカ狩りの捜査で昇進を狙う警部補。その捜査に加わったのは猟奇殺人を追う保安官補とお金のために否応無しの元警官。アカ狩りと殺人事件に3人3様の思惑がからみ行き着く先は…。 「LA四部作」の2作目。 ジェイムズ・エルロイはやはり…

氷の家 ミネット・ウォルターズ

邸の氷室は十八世紀に小丘を模して造られた。冷蔵庫の出現にともない保冷庫としての役目を終えていたそこで、不意に死骸が発見される。胴体は何ものかに食い荒らされた、無惨な死骸。はたしてこれは何者か?…ここにはすべてがある。悲嘆も歓喜も、幻滅も信義…

鉄の枷 ミネット・ウォルターズ

資産家の老婦人は血で濁った浴槽の中で死んでいた。睡眠薬を服用した上で手首を切るというのは、よくある自殺の手段である。だが、現場の異様な光景がその解釈に疑問を投げかけていた。野菊や刺草で飾られた禍々しい中世の拘束具が、死者の頭に被せられてい…

目は嘘をつく ジェイン・スタントン・ヒッチコック

目は嘘をつく (ミステリアス・プレス文庫)作者: ジェイン・スタントンヒッチコック,Jane Stanton Hitchcock,猪俣美江子出版社/メーカー: ミステリアスプレス発売日: 1994/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る わたしは騙し絵画家。人の目を欺…

昏い部屋 ミネット・ウォルターズ

自殺を図り奇跡的に助かったらしい写真家の女性は、昏睡から目醒めたとき過去数日間の記憶をなくしていた。遠雷のように響く記憶の断片。やがて、絶望と恐怖に染めあげられた出来事が心のどこかから甦ってくる…。誇り高いヒロインの果敢な闘いを描き出すミス…

女彫刻家 ミネット・ウォルターズ

母と妹を切り刻み、それをまた人間の形に並べて、台所に血まみれの抽象画を描いた女。彼女には当初から謎がつきまとった。凶悪な犯行にも拘らず、精神鑑定の結果は正常。しかも罪を認めて一切の弁護を拒んでいる。わだかまる違和感は、いま疑惑の花を咲かせ…

リバー・ソロー クレイグ・ホールデン

リバー・ソロー (扶桑社ミステリー)作者: クレイグホールデン,Craig Holden,近藤純夫出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 1995/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 「哀しみ(ソロー)」という名の河が流れるミシガン州南部の町モーガンタウン。こ…

翻訳夜話 柴田元幸・村上春樹

「スモーク」を以前に録画してなかなか見られずにいた時、柴田元幸と村上春樹の「翻訳夜話」という本が出たので読んだ。柴田元幸の翻訳ワークショップに村上春樹が参加したのがきっかけで生まれた本。 ポール・オースターの翻訳といえば柴田元幸で、レイモン…

ちびくろ・さんぼ

知らないあいだに「ちびくろさんぼ」が復活していた。なんだかちょっとうれしい。 姉が甥っ子にプレゼントしたので知ったしだい。 トラがぐるぐる回ってバターになるなんて、やっぱりすごいよ。

半身 サラ・ウォーターズ

【サマセット・モーム賞受賞】 1874年の秋、監獄を訪れたわたしは、不思議な女囚と出逢った。ただならぬ静寂をまとったその娘は……霊媒。戸惑うわたしの前に、やがて、秘めやかに謎が零れ落ちてくる。魔術的な筆さばきの物語が到達する、青天の霹靂のごとき結…

ブラック・ダリア ジェイムズ・エルロイ

ブラック・ダリア (文春文庫)作者: ジェイムズエルロイ,James Ellroy,吉野美恵子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1994/03メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 56回この商品を含むブログ (135件) を見る 思っていたより読みやすくてびっくりだ。そして面白か…

ワイオミングの惨劇 トレヴェニアン

州に昇格して間もないワイオミングの刑務所から、3人の凶悪犯が逃亡した。しばらくして?、近くのさびれた鉱山街に、ふらりと1人の若者が現れた。陽気で働き者の彼は、なぜか時代遅れの大きな銃を大事そうに抱えていた…。伝説の覆面作家が創り出す風変わりな…

蛇の形 ミネット・ウォルターズ

主人公のミセス・ラニラがある日帰宅すると家の前で近所の女性が瀕死状態で倒れていて救急車を呼ぶがあえなく死亡。警察は交通事故死として処理。死んだ女性は黒人である上にトゥレット症候群で近所の人から嫌われていた。ミセス・ラニラは女性の顔を知って…

無頼の掟 ジェイムズ・カルロス・ブレイク

エルロイの才能を発見した男が最も愛する作家、日本デビュー。 と帯に書いてあったので、エルロイのような感じかと思ったらまったく違った。いろんな要素がつまったエンタテインメント小説。 主人公ソニーは高校を卒業する前に両親を亡くし、高校を卒業する…

クライム・ウェイヴ ジェイムズ・エルロイ

1999年に短編やエッセイなどアメリカの雑誌「GQ」に掲載されたものをまとめたもの。2000年に翻訳されて今年文庫化された。文庫化されたから買った、というのではなく解説が柳下毅一郎氏だったので買ってしまった。 この本、カーティス・ハンソンに捧げられて…

ネットと戦争 ー9.11からのアメリカ文化ー 青山南

「すばる」に連載の青山南のウェブ紀行「ロスト・オン・ザ・ネット」から2001年の9月11日の事件以降のものをピックアップして構成されたいた。 ロスト・オン・ザ・ネットは去年知って時々読んでいるけれど、さかのぼっては読んでいないので初めて読むものば…

温かな夜 リンダ・ラプラント

温かな夜 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: リンダラ・プラント,Lynda La Plante,奥村章子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1999/10メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 酒への欲求は抑えられても、心の渇きは癒せない。探偵事務…

Vinyl Junkies: Adventures in Record Collecting Brett Milano

ビニール・ジャンキーズ=レコードの魅力に取り憑かれた人達。 今日、TVブロスを買って滝本誠氏のコラムを読んでいたら「ビニール・ジャンキーズ」の翻訳本がのっていた。 去年買った「レコード・コレクターズ」に紹介されていたペーパーバックだったと思う…

渇いた夜 リンダ・ラプラント

もう、刑事には戻れない。酒に溺れ、仕事も家庭も失った元警部補ロレインは、酒を断つことを決意し、探偵事務所を開いた。だが経営は苦しく、生活もままならぬところへ大物の依頼が舞い込んだ。一年ほど前、ニューオーリンズで行方をくらませてしまった、往…

凍てついた夜 リンダ・ラプラント

凍てついた夜 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: リンダラ・プラント,Lynda La Plante,奥村章子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1996/01/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る 酒を飲めば、すべて忘れられた。捜査中に少年を誤殺したことへの罪…

報復 ジリアン・ホフマン

「全国の書店員が熱狂!」変わったコピーだ。 「彼女のデビュー作の衝撃にはP.コーンウェルも裸足で逃げ出すだろう」と書店員さんの賛辞。パトリシア・コーンウェルが逃げ出すわけないと思うなぁ。「検死官」のほうがまだ深みがあるような気がする。 読んで…

第三の眼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)  ケイ・ノルティ・スミス

1981年のアメリカ探偵作家クラブ賞(最優秀処女長編賞)受賞作。古いな〜。amazonにないところをみると廃刊?新幹線の中ででも読もうと買って積んだままの本から題名を見ずに選んだ本。 大統領候補のブレーンも務める著名な社会科学者が謎の転落死を遂げた。…

ロアルド・ダール 

チョコレート工場の秘密 読んだかどうかよくわからなくて読んだらやはり読んでいなかったようだ。児童書なので本当に今更読まなくてもよかったのだけど、ロアルド・ダールだから読んだ。 今年公開予定のティム・バートン監督の映画「Charlie And The Choaola…

ラスベガスをやっつけろ Fear and Loathing in Las Vegas

夕刊を読んでいたら作家の石丸元章が書いた先日亡くなったハンター・S・トンプソンの記事。亡くなったのは町山さんの日記「ハンター・S・トンプソンが猟銃自殺」(id:TomoMachi:20050221)で知った。 亡くなる前に読むか、映画を見ておきたかった。 映画は…

世界の中心で愛を叫んだけもの ハーラン・エリスン

少し読書モードに入ったはいいけれど、読んでるのは今更?というようなものばかり。新しく買ったものではなく買って読んでいないものを消化している状態。 これは若い頃に読んでおきたかったという感じ。表題作の「世界の中心で愛を叫んだけもの」は結局2回…