温かな夜 リンダ・ラプラント

温かな夜 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

温かな夜 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

酒への欲求は抑えられても、心の渇きは癒せない。探偵事務所を移転したロレインは将来への不安と激しい孤独感に苛まれていた。そんな折り、彼女は会社社長ネーサンの妻から調査の依頼を請け負った。ネーサンが何者かに殺され、彼女に殺人容疑がかけられたので濡れ衣を晴らしてくれという。調査を開始したロレインのまえに、やがて彼女自身の過去に関わる衝撃の事実が!新時代の女性ハードボイルド三部作、感動の完結篇。

完結篇の3作目でロレインは金銭的余裕もでき顔の傷も治し誰が見てもいい女になって、ホップ、スッテプ、ジャンプ、という感じで1作目と2作目より状況はかなり好転している。しかし内容の方はホップ、ステップ、ドボン!1作目と2作目でホップ、スッテプ、ときて、3作目でドボンという感じ。
過去に関わる衝撃の事実も衝撃ではないし…。
最初はシリーズにするつもりではなくて好評だったから続編を書いたんだろうなぁ。
1作目の「凍てついた夜」は好きだっただけに、残念な完結篇。