処刑前夜  メアリー・W・ウォーカー



処刑前夜 (講談社文庫)

テキサスの岩山とコロラドの清流を背景に聳えるマクファーランド邸。だがこの豪邸は呪われていた。前妻の死に続く二度めの妻と住込みの青年の変死。犯人と思われた男が逮捕されてからも奇怪な事件は続く、真犯人は他にいたのか。犯罪記者モリーの決死の努力にも拘らず犯人処刑の時は刻々と迫ってきた。

死刑執行数の多いテキサス州での話。
死刑執行が迫り無実の可能性が出てくる話ってあまり珍しくないなぁと思いつつもけっこうどんどん読めてしまったのでそこそこ面白かった。借りた本だからしかたがなかったのだけど、やはりデビュー作の「凍りつく骨」を読んでから読みたかった。
普段は死刑のことなんか考えないけど、こういうの読んだりすると難しい問題だなぁと思ってしまう。


本の中でもテキサス州の知事はブッシュみたいなやつかと思ったら女性の知事で全然違っていた。
93年の話で主人公の犯罪記者モリーが使っているパソコンのスクリーンセーバーがフライング・トースター。あー、懐かしい、と思わず反応してしまった。