バットマン・ビギンズ Batman Begins

大富豪の御曹司ブルース・ウェインがバットマンになるまでをリアルに描いた映画。ブルース・ウェインよりもその背景をリアルに。
確かにバットマンは生身の人間なのだけれど、それもコミックの中でのこと。あまりリアルな世界を映画いてもなぁ、と中途半端な館じで見終えたけれど、きっとこれが監督の意図したところなんだろう。
試行錯誤のバットマンはそれなりにおもしろかった。マスクの発注とか小道具を自分で作ったりするとか…。
バット・モービルはあんまり速く走れないんじゃない？という感じ。カーチェイスもリアルってことか？
ラストはきちんとティム・バートンの「バットマン」につながるように作ってある。
ヴィジュアルが現実にはありえなくても、ヒーローの心は描ける。「スパイダーマン」だって十分悩めるヒーローだった。だからティム・バートンのダークな世界、ゴッサム・シティのほうが好きだ。最初の「バットマン」はPrinceのサントラも好きだったなぁ。
しかし、思いのほかクリスチャン・ベールはよかった。「マシニスト　The Macnist」の後に撮影したかと思うとなおさら。
渋めの豪華な俳優陣はマイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマン、リーアム・ニーソン、トム・ウィルキンソン、そしてルトガー・ハウアー（久しぶりに見た）。「ドーソンズ・クリーク」をしばらく見ていたせいで、ケイティ・ホームズはジョーイのイメージがあってどうも浮いて見えた。