アサルト13 要塞警察 Assault on Precinct 13

mattsmood2006-02-26



ジョン・カーペンター監督の76年の映画(同タイトル)のリメイク。
ジョン・カーペンター監督のほうは見る機会に恵まれないまま、別物を鑑賞。


フランスのジャン=フランソワ・リシェ監督でキャストは地味。
主演はイーサン・ホークローレンス・フィッシュバーン。他にガブリエル・バーンジョン・レグイザモ(主演の「タブロイド Cronicas」が見たい…)、マリア・ベロ(クローネンバーグ監督の「ヒストリー・オブ・バイオレンス A History of Violence」でゴールデングローブ賞の主演女優賞ノミネート)。


吹雪に見舞われた大晦日デトロイト。大晦日に閉鎖される13分署に残るのはローニック巡査部長(イーサン・ホーク)と分署と共に引退する警察官と秘書の3人。デトロイトで警官を殺して逮捕された暗黒街の大物ビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)は刑務所に移送されることになるが吹雪のため他の容疑者(ジョン・レグイザモ他3人)とともに乗った護送車が13分署に一時待避することになる。また車が止まって立ち往生したローニックのカウンセラー(マリア・ベロ)も13分署にやって来た。何事もなく新年を迎えたと思われたが武装した何者かが侵入し護送車に乗って来た警察官が殺されてしまう。電話は不通、無線も携帯電話も妨害電波のため使えない。外を見ると武装集団が13分署を包囲していた…。


警察分署とはいっても閉鎖当日で警官は2人で他に女性2人に犯罪者4人。夜が明けるまで孤立無援の状況でどうなってしまうのか?と思って観るわけだけど、絶体絶命という感じはなし。
登場人物の行動は理由がわかるように作ってあるので、とてもわかりやすい。一定の緊張感を保ってもいる。確実な小技で最後までひっぱり、穴はあるけれど観ている間にあれはどうなったんだっけ?と思うこともなかった。でも面白味には欠け、こういう話にするなら山場があってもよさそうなのに、という感じ。
観客が見てわかっていることとわからないことのバランスって難しい。あんまり説明されても面白くないし、わからなさすぎても面白くないし…。
よかったのは頼りなさげなイーサン・ホーク


http://www.herald.co.jp/official/assault/