レイトショーのしあわせな夜 青山南



TVブロス」を読んでいたら滝本誠さんがコラムで「意外や初めての映画エッセイ集『レイトショーのしあわせな夜』が出ました」と紹介している。さっそく購入しなきゃ。つい最近、青山さんが翻訳した「優雅な生活が最高の復讐である」が文庫になったのを新聞の書評欄で知って頼んだところ。来週には届く予定。「優雅な生活が最高の復讐である」は読みたいと思って忘れていた本。リブロポートから最初に出版されたのは1984年らしい。文庫になるのに20年って長過ぎだけど、出版されたことを喜ぶべきかなぁ。


レイトショーのしあわせな夜


青山南さんの本を頼んで映画「ルル・オン・ザ・ブリッジ Lulu on the Bridge」を思い出した。「ルル・オン・ザ・ブリッジ」は作家ポール・オースターが脚本を書き監督した映画だ。ハーヴェイ・カイテルミラ・ソルヴィーノのちょっと不思議なラヴ・ストリー。映画の中にストーリー展開には何の関係もなさそうな変わった話(飛行機の中のエピソードというべきか、う○このエピソードも言うべきか…)が出てくる。映画を見終わったあと、ストーリーのことよりもこの変な話のほうが印象に残ってしまった(もちろん今でもしっかり)。4、5年前青山さんの「木をみて森をみない」というエッセイを読んだら、ポール・オースターに一問一答というところでこの話のことを書いていて妙にうれしかった。まわりにこの映画みている人がいなかったので。青山さんはポール・オースターにインタビューしておられて、この話はポール・オースターが実際に人から聞いたはなしなのだそうだ。うーん、事実は小説より奇なり?


木をみて森をみない (ちくま文庫)  ルル・オン・ザ・ブリッジ (新潮文庫)