スキャナー・ダークリー A Scanner Darkly
「スキャナー・ダークリー 」がこちらでは公開2週目。
単館上映でそんなに長く上映されているわけがない、と思って観に行ってきた。
原作はフィリップ・K・ディック。
フィリップ・K・ディック原作の映画はたくさんあるけれどどれも原作からかけ離れていて、この映画は原作にかなり近いらしい。何かに柳下毅一郎氏がこれまでのディック映画化の中でいちばんディックらしい映画と書いていた。原作を読んでいないのでそのへんのことはよくわからなかったけど、面白かった。
製作総指揮はジョージ・クルーニーとスティーブン・ソダーバーグ。
監督はリチャード・リンクレイター。見てないけど「ウェイキング・ライフ Waking Life」と同じ実写映像をアニメ化する手法で映画化。最初ちょっと慣れなかったけれど(特にスクランブルスーツ)、このヴィジュアルがよかったんだと思う。「スクール・オブ・ロック The School of Rock」の監督だと後から知って驚いたような納得したような。
演じたのはキアヌ・リーブス、ウィノナ・ライダー(久しぶりに見たといえる?)、ロバート・ダウニー・Jr、ウッディ・ハレルソン、ロニー・コクレイン(知らない)。
崩壊していく主人公、ジャンキー同士のちょっとコミカルでイカレタ会話、オープニングでロニー・コクレインにどんどん虫がわいてくるといった幻覚、見慣れない映像の効果でドラッグが蔓延する近未来のアメリカは現代と変わらないのに独特の世界。
原作は気分がのった時に読んでみよう。
- 作者: フィリップ・K.ディック,Philip K. Dick,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: 文庫
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