ミュンヘン Munich



Munich


スピルバーグ監督の「ミュンヘン」を観た。
いやー、すごかった。映像も内容も。


ミュンヘンオリンピックパレスチナ・ゲリラ「黒い九月」に選手11人をに殺されたイスラエルが報復のために諜報機関モサドの精鋭5人にパレスチナ人11人暗殺を命じた実話。
脚本は「エンジェルス・イン・アメリカ Angels in America」のトニー・クシュナーと「フォレスト・ガンプForrest Gump 」のエリック・ロス


報復が報復を呼びいったいいつまで続くのか…。
エリック・バナが演じる暗殺チームのリーダーアヴナーはもうすぐ子供が生まれるという時に任命され、妊娠中の妻を残してヨーロッパへ向かう。最初は暗殺の成功に喜んだりしているけどだんだんテロリストと同じことをしてると気付いて板挟み状態になって苦悩する。暗殺する前と後ではもう別人。決して暗殺する前の自分には戻れないし続けることもできない。本人が一番よくわかっているのが悲しい。


エリック・バナは「ブラックホーク・ダウン Black Hawk Down」で初めて見た。ソマリアで1時間で終わる作戦がとんでもないことになって、最後にすっかり何のために戦うのかわからなくなったレンジャー部隊のジョシュ・ハートネットに仲間のために戦うのだと言うデルタのベテラン軍曹役で印象に残っている。「ブラックホーク・ダウン」も実話にもとづく映画だった。


今年になって何も読んでいないので「標的(ターゲット)は11人―モサド暗殺チームの記録 (新潮文庫)」は読もうと思っているところ。86年に新潮文庫から出てるのだけど、この本のことは「ミュンヘン」を知るまで知らなかった。


http://www.munichmovie.com/