エンジェルス・イン・アメリカ Angels in America



エンジェルス・イン・アメリカ [DVD]


原作はトニー・クシュナーの戯曲「エンジェルス・イン・アメリカ―国家的テーマに関するゲイ・ファンタジア Angels in America: A Gay Fantasia on National Themes」で2003年のHBOのテレビドラマ。
出演はアル・パチーノメリル・ストリープエマ・トンプソンジェフリー・ライト、メアリー・ルイーズ・パーカー、パトリック・ウィルソンジャスティン・カーク、ベン・シェンクマン。原作が戯曲だから登場人物が限られていてメリル・ストリープエマ・トンプソンジェフリー・ライトなんかは複数の役を演じていた。
去年の年末と今年の初めにwowowが放送していて、録画してビデオを手にしてから半年以上たってやっと見た。DVDが発売される前に見なきゃと思って。
6話の放送で6時間。シリアスな話で見応えはかなり。わからないところも多々あったけれど、それなりに面白かったのだと思う。1985年から90年にかけてのレーガン政権下のアメリカの話で、アメリカの政治、人種、宗教、このへんに明るければもっといろいろわかったんだろうと思う。
50年代のローゼンバーグ事件でさえ知らなくて…。アル・パチーノが演じた弁護士ロイ・コーンは実在の人物らしくて後から知った。
AIDSにかかり恋人に見捨てられたプライアーを演じたジャスティン・カークがよかった。最初顔に慣れなかったのだけど、6時間も見たら最後にはけっこう好きになってた。
ゲイとAIDSの話でもあり、パーソナリティ、ポリシー、信仰がそれぞれ違う登場人物の場面場面の会話は引き込まれる感じで面白かった。
何よりも後味が悪くないのがよかった。6時間見て後味悪かったらぐったりしそうだもの。
知らなかったけど日本でも何度か上演されてるみたいで、舞台で上演されるとやはり7時間ぐらいかかるらしい。演じる方も見る方もたいへんだ。


メアリー・ルイーズ・パーカーが出ていたせいもあってか、ずいぶん前に見た映画「ロングタイム・コンパニオン Longtime Companion」を思い出した。


http://www.wowow.co.jp/angels/contents.html
http://www.imdb.com/title/tt0318997/